2015/02/06

「Re:Birth」 - Episode 8 ✼ Part 2 - 〔鳥かごの中のお姫さま〕

Sims3を使用したオリジナル・ストーリーです。
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<読み方>  
『 』 ⇒ セリフ  
〔 〕 ⇒ 思考  
カッコなし ⇒ 説明等  
≪ ≫ ⇒ ストーリーテラー、ナレーション  
♪ ♪ ⇒ 音声や環境音  
= = ⇒状況説明等  
*  ⇒ 補足  
※  ⇒ 注意

※全体を通してひとつに繋がるようにストーリーを作っていくつもりなので、Episode1から順に、読み進めていただけるとありがたいです。
『 「Re:Birth」 - Episode 1 』は、こちら

『 「Re:Birth」 - Episode 2 』は、こちら

『 「Re:Birth」 - Episode 3 』は、こちら

『 「Re:Birth」 - Episode 4 』は、こちら

『 「Re:Birth」 - Episode 5 』は、こちら

『 「Re:Birth」 - Episode 6 』は、こちら

『「Re:Birth」- Episode 7 ✼ Part 1 - 〔少年と本〕』は、こちら

『「Re:Birth」- Episode 7 ✼ Part 2 - 〔嘘とお願い〕』は、こちら

『「Re:Birth」- Episode 8 ✼ Part 1 - 〔狼煙とメガネの英雄〕』は、こちら

前回までのあらすじ

そのむかし、あるひとつの大陸に3つの国があった。
西にフェアリスランド。東にベリッド王国。その中央にラヴェール(元)王国。

ラヴェール(元)王国は前国王が気狂いし自国民を大量虐殺した為、いまでは、かつての宿敵だったベリッド王国が統治している。

それは、現代(未来)の黒猫が話す過去のおはなし。
その黒猫は、トラビス・ガインという魔法使い。

フェアリスランド専属高位魔法使いトラビスは、ある日、隣国のラヴェール(元)王国専属高位魔法使いだったラフィリア・メレディに、魔法使いにとって“命(いのち)”である魔力をその一人分の半分以上の量を突然送り付けられた。
真相を調べようとしたが、ラフィリアは既に何者かに殺された後だった為、ほとんど何もわからなかった。

トラビスは、10年前ラヴェール(元)王国で起こった事件現場からカイルという少年を助けた。
その少年(カイル)も、やがてトラビスのもとで成長し、トラビスの良き相棒になっていた。

ラフィリアの件から、数日経ったある日、トラビスが思いを寄せるフェアリスランドの一人娘であるフィオナ姫が、トラビスの元へ訪れ、「贈り物にするお守りを作って欲しい。」と、トラビスに依頼する。

フィオナ姫が依頼する贈り物は男物であり、その贈る相手に好意を持っている様子だった。
そして、その相手はトラビスではないということも明らかだった。
トラビスは、フィオナ姫が、相棒のカイルに恋をしているのではないかと予測する…

街では、近々行われるフィオナ姫の誕生日のお祝いのパーティーと城下での祝祭の準備で、騒がしくなっている。そんな中、トラビスもそのフィオナ姫の誕生日のお祝いの準備の為に、カイルを連れて、お城へ向かった。

その日はちょうど、トラビスのかつての友の誕生日だった…トラビスは、その友のことを思い出していた。
その友は、トラビスがフェアリスランドへ来た当初にできた…初めてできた心を許せる友だった。

その友はエヴァンと言い、その家族の母アリアンナ・宮廷画家でもある祖父アルフレッド・妹アリスとも家族ぐるみの交流があった。

やがてエヴァンは、自身の夢を叶える為に、フェアリスランドを出て旅に出た。

そして、エヴァンの旅立ち後すぐに、宮廷画家でもあるエヴァンの祖父アルフレッドは、隣国ラヴェール王国の王子の絵の指導の為と、フェアリスランドとラヴェール王国の友好関係維持の為に、ラヴェール王国へ行った。
しかし、アルフレッドその後、灰となってラヴェールから帰還した。
フェアリスランドとラヴェール王国の埋葬方法は、土葬であるにも関わらず、わざわざ火葬してきたことに、トラビスはラヴェール王室に不信感を抱いたが、これもまた明確な確証はないものだったが、その後ラヴェールの王様が自国民を大量虐殺したことを聞いた際に、ラヴェール王室への不信感はさらに強くなった。
しかし、ラヴェール王室の内部情報を知る者は、もう現在はこの世には存在しておらず、その真相を確かめることは不可能だった。

そして数年が経ち、エヴァンの妹のアリスが、旅立った当時のエヴァンの歳くらいに成長した今でも、彼は戻ってきていない。
しかし、トラビスは残されたエヴァンの家族とともに彼の無事を信じ、帰りを待っていた。


一方、カイルは、フィオナ姫に「姫としてではなく、せめて2人の時だけでも普通に接して欲しい。」とお願いされる。


『Re:Birth』

=どこかの闇夜・・・=





=艶やかに濡れた声が、うす暗く浮かぶ部屋に響く・・・=











?男:『君は、とても美しい。』








?女:『んふふ。そんなことはわかっているわ。 そおねぇ。あなたは、まあまあだったかしら。見た目もあっちも。』









?男:『綺麗なバラには棘がある。そんなところも素敵だ。君はバラよりも、美しい。 ・・・どこへ行くんだい?』



=女は、まだ熱のこもるベッドを出て、部屋の扉の方に向かっていく。=




?女:『私を、花に例えるなんて・・・』

=そう途中まで言うと、女は突然低く冷たく響く声色に変え、こう続けた。=





?女:『枯れる花に私を例えるとは愚かな男。私がお前など本気で相手にするはずがないだろう。』










=女は扉に手を掛け、扉をゆっくりと開けた。。。彼女は部屋から出て行くかのようにも見えたが・・・何かをその部屋に引き入れた。。。=










=男は、うす暗い部屋の中、月明かりが届かず扉の方までは見えない。=









=だが、明らかにその男と女以外の何かが同じ部屋にいることはわかった。何かが“ゼェゼェ”と息のような音を立てている。明らかに彼女とは違う生物がそこにいることがわかった。=









=そして、それは冷たい大理石の床の上にもかかわらず、べちゃりとまるでヘドロの上でも這っているような粘り気のある薄気味悪い音をさせながら、こちらへゆっくりと向かってきた。=




?女:『あなたじゃ、代わりになんてならなかったわ。私が間違ってた。ごめんなさい。 好きにしていいわよ。』




=女は、そう言い放った。どの言葉が、どちらに向けられているのか、男は困惑した。=




=何かが、足もとまで月明かりが届く位置にやってきた。=










?男:『!!』





?:『う゛わ゛あ゛ー!!何なんだお前は、やめろ!!!こっちに来るな!!やめろーーーーー!!!  うぐ・・・』










?女:『やっぱり、あんな男じゃ、代わりなんて勤まる訳なかったわね。・・・もう。。。どこへ行ってしまったの? 私のジュリアン。』

















=時間は、少し戻って、フィオナ姫がトラビスに贈り物のお守りのリングの作成依頼をした直後のこと=


フィオナ姫: トラビスの仕事はいつも正確で、とても信頼できるから、きっと私が考えたデザインを忠実に再現してくれるわ。





フィオナ姫:〔早く出来上がらないかしら。。。すぐにお渡ししたいわ。きっと喜んでくださる。〕





フィオナ姫: もっと早くトラビスに贈り物の作成の依頼をしたかったのだけれど、トラビスはこの前、一週間くらいリフレッシュの休暇をとっていたから…でも、トラビスもゆっくり休めた様子だったからよかった。
(※補足※トラビスがラフィリアの魔法を送り付けられたことによって1週間寝込んでいたことは、フィオナ姫には心配を掛けない為、知らされていません。)





フィオナ姫: ここは私のお城、フェアリスランドの中心部にあるアントレーヌ城。
ここで、お父様と私は、多くの召使いと共に暮らしています。





お母様は、私の赤ん坊の頃に亡くなりました…
そのお母様は、天使だったと父は言っていました。
私の中に、お母様の記憶はないので、お父様からの話と肖像画を頼りに想像しています。






天使ってどんな感じなのかしら?
私は、つまり…人間と天使のハーフになるってことですが、私自身はあまり人間と変わらないと思っています。



だって、トラビスや妖精のように不思議な力がある訳でもないし、羽もないし空だって飛べないわ。





でも、お父様は今でもお母様をとても愛していて、私のことも母と同じように愛してくれている。




そして、お父様は「お前は、特別なんだよ。」と言ってくれる。







フィオナ姫: 自分のどの部分が特別なのか、わからないけれど。。。




ここには、そんな私を“姫様”と慕ってくれる人々が沢山いる。





そんな中で、私は育った。






そう、そんな中で私は育ったの。





みんな私に優しくしてくれるけど、それは“姫”としての私にしてくれること・・・
感謝はしているわ、とてもありがたいことだとも思っているけれど、いつも疑問が付きまとう。。。






“あれはしてはいけません。”
“これはしてはなりません。”
“そのようなことは姫様らしくございません。”

私の為を思って言ってくれていること…それはわかっているのだけど…






・・・〔姫様らしいって何?それは私ではないの?私らしいって何?〕・・・
・・・〔もしも、その“姫様らしい”姫ではなくなったら、私は私ではなくなるの?私はどうなるの?〕・・・





でも、トラビスは違うの。
私を一人の人間として見てくれている。もちろん、姫としても対応してくれるけど。



トラビスは、私が産まれる前から王室専属魔法使いで、私が産まれてからは、私のお世話係としても働いてくれている。



トラビスは、守護天使をマネして、自分のことを“姫様を守る守護魔法使い”って言ってる^^





トラビスは、私の面倒を見てくれていた他の大人たちと違っていた。
私が幼い頃、帝王学や王室マナーや規則、法律について勉強していて息が詰まりそうな時、よく楽しい魔法を見せてくれた。













お部屋をお花畑にしたり、お星様でいっぱいにしてみたり、本当にお菓子の家を作っちゃったり(もちろんみんなで全部食べたわ)。



よく、こっそり魔法のティーパーティーもしてくれた。









全然なんでもない日でもお祝いしてた^^何かのおとぎ話で、お誕生日じゃない“なんでもない日”を祝う話があるんだってトラビスは言ってたけど^^




その魔法のティーパーティーのお客様は、トラビスが魔法をかけてお話できるようにした私のお気に入りのお人形さんやぬいぐるみさんたち。





あと、空飛ぶ馬車。






トラビスが馬車に魔法を掛けて、空を飛べるようにして、それに乗ってきれいなフェアリスランドを上空から眺めるの。





もちろん、他の大人は魔法なんて使えないから、トラビスと違うのは当たり前なんだけど。
私の違うって言うのは、そういうことではなくて・・・
トラビスは身動きが取れなくて息が詰まりそうになっている私に気付いてくれた。
そんな私の気持ちを理解しようとしてくれた。
そして、私がまたがんばれるように、魔法で勇気づけてくれた。





トラビスは、優しくておもしろい人。
お父様とお母様が、トラビスのことが大好きなのがわかる。




私もトラビスが大好き。





トラビスがいるだけで心がなごむの。雰囲気が良くなるっていうか、明るくなるっていうか、“クスっ”ってなってしまうの。
モノトーンの世界にいきなり、きらきら光る紫のラメがたくさん降り注いで来たいみたいに、なんだかワクワクするの。

トラビスは、無意識だろうけど、彼はただそこにいるだけで周りの空気を明るくしてくれる。


だけど、トラビスも私のおもりばかりはしていられなかった。別の仕事があったから。
トラビスがいなくなると、私の気持ちは、まるでパーティーのケーキのロウソクが一気に吹き消されて、魔法が解けて現実に引き戻されるみたいに、暗くなった。


そんな私を見かねたお父様が、街にいる私と同じくらいの年頃の子どもたちをお城に呼んで、私と遊ばせるようになった。

もちろん、その子供たちは私と遊んでくれた。

そう、“遊んでくれた”の。

子供ながらに、その遊びはお仕事だということを無意識のうちに理解していたみたい・・・
私と遊んでくれるけど、それは“お姫様と遊ぶ”というお仕事だから。。。
お姫様だから仕方がない・・・王様に言われたから仕方がない・・・そんな感じ。。。


でも、子供は正直…。
最初は、お城のきれいさや、目新しさ、おいしいお菓子でみんな楽しそうにしていたけど、次第につまらなそうにする。。。
みんな早く帰って、自分の好きな友達と好きな遊びをしたいみたいで・・・






結局私は、友達にはなれず“お姫様”のままだった。





そんなことが何度か繰り返されると、私に魅力がないから、私といるとつまらなくなってしまうんだって思うようになった。
最初から社交的な方ではなかったけど、私はさらに内向的になってしまった。






そんな中、彼女が現れた。私の一番の親友。。。アリス。

その子は、ずっとこの国に住んでるけど、トラビスが騒々しいし、危なっかしいし、私(姫様)にケガでもさせたら大変だ!ってことで、ずっとお城には連れて来なかったみたい。


アリスは、トラビスの親友の妹さんで、そして私の肖像画を描いてくれる宮廷画家のアルフレッドさんのお孫さん。
そして、トラビスがいつもおもしろい女の子として話してくれる子だっていうこともわかった。













アリスは、私に会うなり目をキラキラさせて「本物のお姫様だぁ。」と言って、私と豪華なお城を興味津々で見回して、綺麗なアクサセリーやかわいいドレスを眺めて、そしておいしいお菓子にほっぺたを落としそうになるくらい感動して・・・






そう、一通り終わると…飽きちゃうんでしょ。。。私はいつもほったらかし・・・
















お城散策や豪華なティータイムなど一通り終えると、アリスは「次は私が教える番!!^^」って言って、私の手を掴んで中庭に連れ出した。







それを見ていたトラビスが止めようとしたけど、アリスの方がひと足早かったみたいで、私たちを止めることができなかった。




アリスは、私を中庭へ連れ出すと、その足元にある土と噴水の水で何かを作り始めた。




まあるい何か。





アリスは、その何かを私に差し出した。







アリス:『はい、どうぞ。召し上がれ♪』





フィオナ姫: 私は、少し戸惑った。土やドロに触ったこともなかったし、それに〔この国は、泥で作ったものを食べなければいけない程、貧しい国なの? でも、お父様は素晴らしい人、そんなはずはないわ。〕と一瞬思った。





すると、後ろからトラビスが少し息を切らせながらやって来た。





トラビス:『はぁ~何をするかと思えば・・・アリス、お前くらいの年頃の子どもは、もーとっくに砂遊びは卒業しているぞ?フィオナ姫もそんな遊びする訳ないだろう?』




アリス:『あーもうっ子供にそんなこと言ったら、傷付くんだから。』





アリス:『それに、いつも「人の趣味に文句を言うな。」って言ってるのはトラビスでしょ!まったくもう!!』




トラビス:『っへ~え、砂遊びがご趣味でしたか、それはそれは誠に高尚なご趣味をお持ちで!!』(←いやみたっぷり)




フィオナ姫: なんだかトラビスとアリスのやり取りがおもしろくって私は少し笑ってしまった。
そして、トラビスが言ってた「フィオナ姫もそんな遊び(砂遊び)する訳ないだろう。」っていう言葉に、おかしいことに私の心に火をつけた^^





私は、アリスが作ってくれた泥のお団子を手に取ると、それを口に運んで食べようとした(その時は本当に食べようとしていたの)。





そしたら、トラビスとアリスの2人は、ものすごく慌てた様子で私を止めた。





アリス:『違うよ。食べる“フリ”をして遊ぶの。これをいっぱい作ってお店屋さんごっこするの。それが終わったら、お城作ろう♪』





トラビス:『アリス、ままごとしたいなら、俺が魔法で道具を出してやるし、それに砂の城だって魔法で一瞬で作れるぞ。』





アリス:『それじゃ、つまらないの!』





トラビス:『っつまらないだと!?』





フィオナ姫: アリスは、トラビスに“ニィー”って生え換わり途中の歯を見せながら笑って、そして、私の方を向いてクスクス笑った。




フィオナ姫: 私もそれにつられて一緒にクスクス笑った。







そして、私はアリスと一緒に、服が汚れるのも構わず、どろんこで遊んでた。
爪と指の間に泥が入っても気にしなかった。ときどきどれくらい爪と指の間に泥が入ったか見せあって競い合いっこしてた^^





フィオナ姫: そんな様子を見て、トラビスは「はぁ~俺はこの後、侍女や他の世話係に怒られそうだな。」と嘆いていたけど、私とアリスが楽しそうに遊んでいる様子を見て「この先、俺はいくつ心臓があっても足りそうにないな。」と言って私たちに微笑みかけると、私たちが遊んでいる砂や泥を、まるで粉砂糖やアイスクリームみたいなカラフルな色に変えてくれた。




















アリス:『すごぉーい、お砂がお菓子みたーい❤』





トラビス:『どろんこ遊びでも、それなりの演出は大事ですから』



フィオナ姫: そういうとトラビスは、チャシャ猫みたいににんまりと笑った。









フィオナ姫: アリスとは、性格が違うけれど、とても気が合ってその後もいろいろ遊んだ。
海賊ごっこをしたり(私が捕らわれたお姫様役でアリスがそれを助けに来る海賊役(←それって海賊っていうのかしら?子供だから海賊の定義がいまいちよくわかっていなかたのだけれど))、アルフレッドさんの宮殿内のアトリエでお手伝いをするって言って勝手に絵具を使っちゃったり、キャンバスはお互いの顔♪
そのいたずら描きした顔で、王室内を動き回って、みんなを驚かしたり。





あと、お城全部を使って、かくれんぼもよくしてた。



アリスは、かくれるのが上手で、ある日ホントに見つからなくて、お城のみんな総出で探した覚えがあるわ。
その時は、暖炉の中に隠れてて、ススだらけになってるのも構わず、その場で眠ってたの。
本当にあの時は、ホッとしたのと同時に驚かされたけど^^
その後、暖炉内に隠れるのは禁止になったのは言うまでもないけど^^下手をしたら燃えてしまうし。



私は、少しずつだけど明るくなった。他の子に比べたらシャイかもしれないけど。
でも、お父様も、そんな私を喜んでくれて、私と同様アリスを大好きになって、信用してくれている。



トラビスとアリスは、なんだか似てる。
そんなこと2人に言ったら、絶対「ぜったいに似てない!!」って完全否定されるだろうけど^^
似てるっていうのは、2人はいるだけで、ただいるだけで周りを明るくしてくれる。
なんだか何がどうって言われると難しいけど、なにか不思議と雰囲気が良くなるの。


私は、あの二人がいなければ、きっともっと暗い子だったかもしれない。。。



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「Re:Birth」- Episode 8 ✼ Part 3 - 〔ベッドの下の不思議なお城〕